ELEGOO Centauri Carbonは、CoreXY機構を採用した密閉型3Dプリンタです。定価87,400円(実売6万円台)という手頃価格で、高速・高精度印刷を実現している注目の製品です。

3Dプリンタ5台稼働中、いつもの匠 です。
密閉型3Dプリンタ「Centauri Carbon」は、気になってたんだよね!でも、まともに使える3Dプリンタなのかな?
本記事では、筆者が実機を1ヶ月以上使いこんで判明した経験を、正直にレビューします。ELEGOO社に忖度なんかしません🤣
ELEGOO Centauri Carbonは 同価格帯では抜きんでた性能とコスパを持つ、中級者には最適な選択肢だった!ただし、初心者とリモート管理したい人には厳しい…
この結論を導いた、ELEGOO Centauri Carbonの長所と欠点は以下です。
- 失敗率5%未満の高精度+高速出力
- 静音性が高い
- ノズルワイパーほか充実した自動機能
- ABS/カーボンを出力できる高温材料対応
- 密閉型CoreXY搭載3Dプリンタとしてはコスパ最強
- 庫内照明が暗すぎる
- LAN内限定のリモート管理
- 庫内カメラの画角が狭い
- エコシステムが未発達
- 国内ユーザーが少ない
本記事を読めば、あなたの用途に合うかどうか明確に判断できるようになります。
ELEGOO Centauri Carbon 製品概要


Centauri Carbonは、2025年4月より販売開始されたELEGOO社の最新モデルで、定価の安さとコスパの良さが話題です。近年の人気モデル「Bambu lab P1S」や「Creality K1C」と同価格帯で競合する、ELEGOO社のフラグシップFDM(FFF)式3Dプリンタです。
主な特徴
Centauri Carbonの最大の特徴は、印刷精度の高さと高速出力の両立です。筆者が1ヶ月間使いこんだ結果、失敗率は5%未満※という驚異的な成功率を達成しました。



20個以上も出力して出力失敗は1回。
匠の完全な設定ミスでした…
Centauri Carbonの主な特徴は以下です。
- 1️⃣ CoreXY機構による高速・高精度印刷
- ・最高速度500mm/sを実現
・精密な位置決め制御で高品質な造形 - 2️⃣ 密閉設計で高温材料対応
- ・ABS/ASA材料での安定した印刷
・反りやひび割れを効果的に防止 - 3️⃣ カーボンファイバーフィラメント対応
- ・硬化鋼ノズルで高強度材料に対応
・工業用途での活用が可能 - 4️⃣ 外部循環冷却ファンで庫内温度調整
- ・効果的な温度管理で印刷品質向上
・長時間印刷での安定性確保 - 5️⃣ 組み立て不要でオープンボックス
- ・到着後すぐに使用開始可能
・初期設定の手間を大幅削減
Centauri Carbonの詳細なスペックは、以下をチェックしてください。
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Centauri Carbon 詳細スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
基本仕様 | |
印刷方式 | FDM(熱溶解積層) |
印刷サイズ | 256×256×256mm |
積層ピッチ | 0.1-0.3mm |
位置決め精度 | ±0.1mm |
速度性能 | |
最高印刷速度 | 500mm/s |
最高加速度 | 20,000mm/s² |
最高移動速度 | 500mm/s |
温度仕様 | |
ノズル最高温度 | 320°C |
ベッド最高温度 | 110°C |
庫内温度 | 30〜40°C |
ハードウェア | |
本体重量 | 17.5kg |
総重量(梱包時) | 21kg |
外形寸法 | 幅 467 mm 奥行 467 mm 高さ 518 mm |
制御・接続 | |
制御ボード | 32bit ARM Cortex-M4 |
接続方式 | Wi-Fi、USB |
対応OS | Windows、macOS |
機能 | |
オートレベリング | 自動ベッドレベリング |
フィラメント検知 | 切れ・詰まり検知 |
停電復帰 | 印刷中断からの復帰 |
庫内カメラ | 640×480相当(公式非開示) |
対応材料 | |
基本材料 | PLA、ABS、PETG、ASA |
高温材料 | PC、PA |
特殊材料 | TPU、カーボンファイバー |
付属品 | |
ノズル | 硬化鋼ノズル(0.4mm) |
ビルドプレート | 両面対応フレキシブルプレート |
工具セット | 六角レンチ、スパナ等 |
フィラメント | PLAサンプル(250g) |
Centauri Carbonを実機レビューして分かる5つの長所
長所1. 印刷精度と高速出力の両立が抜群
筆者が最も驚いたのは、印刷精度の高さです。というのも、雑にデフォルト設定で出力しても、Centauri Carbonはキレイに大物出力を成功させてくれたからです。しかも、超高速で。
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なお、Centauri Carbonの推奨スライサーとして「ElegooSlicer」を使用します。これはOrcaSlicerクローンのスライサーで、日本語対応もされている使い易いソフトウェアでした。





スライス(出力データの生成)とリモート管理ができる、統合管理ソフトだから便利!
実測した失敗率は5%未満
筆者が1ヶ月間使いこんで20個以上の3Dデータを出力した結果、失敗はたった1回、つまり失敗率は5%未満という驚異的な成功率を達成しました。



ちょっと成功率が高すぎて、ElegooSlicerが優秀なだけでは?と思ったんだけどね…
筆者がいろいろなパターンでElegooSlicerの設定値を変更しても、OrcaSlicerでスライスしたGcodeでであっても、失敗はほぼありませんでした。
例えば、最高速度500mm/sで加速度20,000mm/s だけ雑に設定して、出力したケースが以下です。




※拡大してピンボケていますが、雰囲気を味わってください
チューニング不足のため、期待した程には速度が出なかったものの、失敗することはありませんでした。しかも、高速PLAではなく、通常のABS出力でした。



失敗したケースは、PLA向けの設定でTPUを出力してしまったときだね
(絶対に失敗する設定ミス😓)
保有するCreality K1は初期の精度が酷かっただけに、余計にCentauri Carbonの優秀さを実感できました。近い価格帯で、これほどの精度と速度を両立できている製品は珍しいです。
材料別の出力設定値(筆者テスト済)
以下は筆者が実際に使用した Centauri Carbonでの出力設定値と、感じた注意点です。
PLA
- フレキシブルプレートの片面はPLA専用設計
- 温度設定:ノズル220~230°C、ベッド60~65°C
- 推奨速度:100-150mm/s
- 夏場は密室内が高温すぎて詰まりかけるので注意
ABS/PETG
- 密閉設計の恩恵で反りがほぼ無い
- 温度設定:ノズル250~280°C、ベッド80~90°C
- 推奨速度:100-140mm/s
- それでもブリムを付けた方が無難
TPU/カーボンファイバー
- 硬化鋼ノズルで成功しやすい
- 温度設定:材料により200-300°C
- 推奨速度:30-60mm/s
- 事前にテストしてチューニングが必要
高速PLA
- PLA専用フレキシブルプレート向け
- 温度設定:ノズル200~220°C、ベッド50~60°C
- 推奨速度:200-300mm/s
- 300mm/s以上に設定しても加速度が追いつかない
- 夏場は密室内が高温すぎて詰まりかけるので注意
品質向上機能の効果
メーカーが公式にうたっている通り、リンギング現象やゴースト現象を抑制する機構を搭載しています。搭載していないK1の出力結果と比較すれば、その効果は一目瞭然。







細かいディテールの再現性も高く、高速出力で0.1mm積層ピッチでの精密造形も実用的だったよ!
長所2. 静音性が高い
他社製品と比較して、Centauri Carbonの静音性は圧倒的に優秀です。密閉型3Dプリンタらしく、出力中にドアを閉めれば騒音が大幅に削減できます。
Creality K1の出力中の騒音とは 10dB(デシベル)くらい差があって、同じ密閉型でもけっこう音漏れに差があります。





密閉型3Dプリンタの大きな特徴だよね!狭い自宅利用でも安心!
また、停止中は無音のため、住宅地や集合住宅での使用も安心です。実際の停止中の様子がこちら。
CrealityやBambu Labの3Dプリンタでは、停止中も一部のファンが回り続けるモデルが多いです。筆者が保有する Creality K1だと停止中もファンが回り続けます。筆者手持ちの Creality K1 は停止していても、ファンの音がそれなりに聞こえます。
しかし、Centauri Carbonは完全無音になるため、筆者は明らかに優秀だと感じました。オフィスや自宅での長時間稼働や深夜利用において、Centauri Carbonの静音性は大きなメリットだと感じました。



一般家庭で使うなら静音性の高さは、絶対必要だよ!
長所3. 充実した自動機能で利便性向上
筆者が知る限り、Centauri Carbonには、2025年の一般消費者向け3Dプリンタに求められる自動機能がすべて搭載されていると感じました。特に注目すべきは、他社では高額3Dプリンタ向けだった次の2つの機能が、Centauri Carbonには標準装備されている点です。
ノズルワイパー&フィラメント廃棄ボックス
Bambu Lab社のX1シリーズ/P1シリーズという高額モデルに実装されていた、ノズルワイパー&フィラメント廃棄ボックスは地味に便利な機能の1つです。この便利機能が、比較的安価なCentauri Carbonに搭載されていて嬉しいところです。
自動ノズルワイパー機能は、出力前後の自動ノズル清掃してくれる機能です。
ちょっとしたフィラメントの垂れ下がりや、フィラメント交換時の残留物を除去してくれる便利機能です。



最初は大きな音にビックリするけど、とにかく便利!
また、Centauri Carbonは廃棄ボックスに対応しています。


サンプルデータとして自力出力する方式
Centauri Carbon形が粋(いき)


これはノズル清掃時のゴミが、自動で溜められる仕組みになっています。そのため、フィラメント交換や出力前などに出るゴミ処理作業が不要になり、煩わしさがなくなるわけです。



意外と散らばりやすいゴミが、ちゃんと整理できてキレイだよ!
これらの機能により、フィラメント交換などで発生するクズの処理が自動化され、メンテナンスの手間が大幅に削減されます。
余談ですが、Centauri Carbonのフィラメント廃棄ボックスは、3Dデータ共有サイトで共有されているものを使った方が便利です。背面から取り出す手間が省けるので、筆者も以下のフィラメント廃棄ボックスに換装しました。




庫内カメラ機能
Centauri Carbonは庫内カメラを搭載しています。従来、Creality K1など10万円以下の3Dプリンタでは追加が必要なパーツでしたが、Centauri Carbonは標準搭載しています。


この庫内カメラによって、以下の3つの機能が実現できます。
- リアルタイム映像監視:印刷状況をリアルタイムで確認できる
- 自動タイムラプス撮影:印刷過程の記録・共有できる
- 異常検知サポート:印刷失敗の早期発見できる(自動ではない)
ただし、庫内カメラは暗視カメラではないため、庫内照明が不足すると映像が暗くなります。また、リモート監視はLAN内限定で、自宅外からの監視には特別な設定が必要です。



暗視カメラじゃないのが惜しい…
長所4. 密閉設計による高温材料対応
Centauri Carbonは密閉設計になっていて、ABSやカーボンなど高温材料の出力で真価を発揮します。オープン型の3Dプリンタでは出力が難しい材料でも、安定した造形ができます。


(左:ABS、右:カーボンファイバー)
こんな難しいテストデータも、サクッと出力できてしまう出力性能でした。



わざわざエンクロージャ(密閉室)を自作しなくて良くて助かるよ!
実際のところ、ABS・ASA・カーボンファイバーのフィラメントで出力したい場合、Centauri Carbonの密閉構造で失敗確率を低減できていたようでした。
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ABS・ASA・カーボンファイバーの特徴は?
ABS
- 低温では反りやひび割れしやすく、高温状態を維持する必要がある素材。
- 庫内温度の均一化によって、安定した造形ができる
- 造形してしまえば、少しくらいの変形では割れにくい素材
- 比較的フィラメントが安い
ASA
- 屋外用途に適した耐候性材料
- UV耐性に優れた仕上がりになる素材が多い
- 自動車部品などの実用パーツ製造に使われるケースあり
カーボンファイバー充填材
- 硬化鋼ノズルで摩耗を防止できる、比較的高価な素材
- 高強度・軽量な部品製造で使われる。釣り竿などが代表例。工業用途での活用も多い。
- 庫内温度の均一化、高温の維持、冷却タイミングの調整など、出力設定が比較的難しい。
この失敗率の低さには、密閉型設計だけでなく、次のもう一つの機能が役立っています。
温度管理システム
内蔵した循環冷却ファンによって、庫内温度を効果的に調整できる仕組みになっています。




この温度調整の機能によって、Centauri Carbonは庫内全体の温度分布を均一に保ち、温度変動による品質低下を防止してくれます。この温度調整機能と密閉設計とを組み合わせて、高温材料での長時間出力であっても安定して実行できるわけです。



夏場に庫内温度が上がりすぎると、ノズル詰まりしやすくなる問題が解消できるわけじゃない💦
クーラーではないため、実際に庫内温度が上がりすぎると、警告メッセージが出て注意してくれます。フィラメントがノズルに詰まる前に警告してくれるだけマシ、と考えた方が良さそうです。
長所5. 開封後すぐ印刷できる便利さ
Centauri Carbonはほぼ完成品が届いて、到着後すぐに使用開始できました。開封〜設置〜テスト出力まで、わずか20分という手軽さです。この点は、初期設定の手間を大幅に削減し、ユーザーの利便性を向上させてくれます。



Prusa MK3S使ってたときは、使い始めるまでに12時間かかったからね…もう雲泥の差だよ…
もう一点、Centauri Carbonが便利だと感じたポイントは、硬化鋼ノズルと両面対応フレキシブルプレートです。


(出典:ELEGOO)
特に両面対応フレキシブルプレートは、出力の成功率を上げてくれる大事な機能になっています。



ついひっくり返すのを忘れて、PLA専用面でPETG出力して慌てたけどね。上手く出力されたりしたよ💦
Centauri Carbonを実機レビューしたから分かった5つの欠点
便利な機能満載のCentauri Carbonですが、欠点がなくて完璧!とは言いがたい部分があるのも事実です。その中でも、実際に使った筆者が感じた欠点は次の5つでした。
欠点1. 庫内照明が暗すぎる
最も気になった欠点は、庫内LEDライトの暗さです。これは海外ユーザーの間でも頻繁に話題になっている問題で、実用性に大きく影響します。
実際のCentauri Carbon庫内の明るさがこちら。隣のCreality K1と比べると一目瞭然。


※左の光はカメラのフラッシュ
これをElegooSlicerからチェックすると、こんな風に見えています。




正直、出力中の庫内状況の詳細が分かりづらいです。フィラメントが暗い色だと、もはや表面の様子は諦めざるを得ません。また、筆者のように出力中の写真や動画を撮影したいユーザーは、天板を開けて照らす必要があります。



ほとんどのユーザーは気にしないかもしれないけどね…
タイムラプスには影響がないギリギリの照度ですが、やはり明るい方が良いですよね…というわけで、Centauri Carbonユーザーは庫内ライトを追加してる人が多いそうです。
実際のところ、筆者も手持ちのLEDライトを庫内に貼り付けました。





やっぱり純正ライトを明るくしてほしいよね…
出力には直接影響しないので、些細な弊害と捉えても良いかもしれません。
欠点2. LAN内限定のリモート管理機能
Centauri Carbonの不便さを感じた点は、リモート管理機能です。Centauri Carbonのリモート管理機能は、同一LAN環境のパソコンでしか利用できない仕組みです。


スマホアプリでの管理が当たり前となった、昨今の3Dプリンタユーザーのニーズと競合製品を考えると、この制限は大きな欠点です。



気になったらスマホで確認できる便利さを知ってしまうと、Centauri Carbonのリモート管理機能のけっこう不便だよね。
自宅で使うだけだから問題ない…と最初は思いますが、実はけっこう不便さを感じる場面が多いです。不便さを感じる場面は以下です。
- 職場から自宅、あるいは自宅から職場の3Dプリンタを監視できない
- パソコンを使わない場合、自宅内でも進捗確認には3Dプリンタを覗かなければならない
- 印刷が完了しても、その通知を受け取れない
- 遠くから異音に気付いても、緊急停止が遅れる
- 工場や事務所に設置する場合、リモート操作や複数3Dプリンタの一元管理が難しい
なお、出力設定だけであれば、OrcaSlicerベースの ElegooSlicer は使いやすいです。しかし、複数の3Dプリンタをリモート管理できない点では、Creality Print/Bambu Studio に劣ります。
欠点3. 庫内カメラの性能が低い
Centauri Carbonの庫内カメラの性能も良いとは言いがたいです。


Centauri Carbonの庫内カメラは、以下の理由から実用性が低いです。
- 撮影方向を調整できず、画角も狭い。大型モデルを出力した場合、全体が把握できない。
- 640×480と解像度がかなり低い
- タイムラプス撮影ではヘッドが動いて、キレイに撮影できない
- 暗視カメラではないため、庫内ライトの暗さの影響を受ける
- ElegooSlicerでの表示が安定しない場合が多い
前述しましたが、少なくとも出力物の表面を確認する…なんてことは期待できません。失敗してないか、ちゃんと動いているか、出力が完了しているか、といった稼働確認に使うカメラだと考えるべきです。





庫内カメラはオマケだって考えた方が無難だよ
欠点4. エコシステムの未発達
Centauri Carbonは、3Dプリンタ単体では優秀です。しかし、残念ながらエコシステムが未発達で、周辺のサービスが不足しています。
- クラウドスライサー機能 ・・・ Webブラウザでスライス不可
- 3Dデータ共有サイト連携 ・・・ 自社3Dモデル共有サービスがなく、他社サービスとの連携もない
- 総合プラットフォーム・・・複数台の3Dプリンタ管理システムや印刷履歴の一元管理機能がない



コストパフォーマンスに対するトレードオフだと割り切ろう
ELEGOOのエコシステムは発展途上だと、今後に期待しましょう。
欠点5. 国内ユーザーが少ない
Centauri Carbonの国内ユーザー数は、他社製品と比較して少ないのが現状です。この状況はSNSやYouTubeを検索すれば一目瞭然ですし、ELEGOOといえば光造形3Dプリンタに強いイメージがあります。この状況は、トラブル時のサポートや情報収集に大きく影響します。



カスタマイズパーツを3Dデータ共有サイトで探したんだけど、Bambu LabやCrealityの製品に比べると少ないんだよね…
Tipsやトラブル対応の情報を得ようとしても、自力で調査して解決するのは難しいケースが多いかもしれません。公式サポート、もしくはSK本舗など日本の販売代理店のサポートを頼るのが無難でしょう。正規販売以外は保証対象外リスクが高いので注意。



初期不良に当たったら目も当てれない…
精密機械だし、自力解決にも限界があるって考えておいた方が良いよ。
ELEGOO Centauri Carbonを買うべきは誰なのか
Centauri Carbonは、同価格帯では抜きんでた性能とコスパを持つ3Dプリンタです。筆者が感じた Centauri Carbonの長所と欠点は以下でした。


- 印刷精度+高速出力:1ヶ月使用で失敗率5%未満
- 静音性が高い:停止時に完全無音になる
- 充実した自動機能:ノズルワイパーと廃棄ボックスを搭載
- 高温素材対応:密閉設計でABS/ASA/カーボンを安定的に印刷できる
- 組み立て不要:到着後すぐに使用開始できる
- 価格が安い:標準価格87,400円、セールでは6万円台で購入可
- 庫内照明が暗すぎる:視認性やカメラ映像に影響が大きい
- LAN内限定のリモート管理:外出先から監視できない
- 庫内カメラの画角が狭い:大型モデルの下部が見切れる
- エコシステムが未発達:クラウド連携・データ共有機能なし
- 国内ユーザーが少ない:メーカーサポートに頼るしかない
これらを踏まえ、筆者が実際に使いこんで分かった、Centauri Carbonを買うべき人は以下でした。
- 印刷精度が高く、失敗率の低い3Dプリンタ
- 自宅・オフィスでの静音性を重視する
- 高強度部品の製造できる3Dプリンタを、低価格で確保したい
- 中級者以上の3Dプリンタユーザー



とにかく出力性能と静音性能が高い!
そこを安価に求める中上級ユーザーにはピッタリ。
逆に、筆者が考える Centauri Carbon が向かない人は以下でした。
- 3Dプリンタ初心者
- リモート管理や統合管理が必要な人
- 出力過程を撮影して、動画投稿や配信をしたい人



3Dプリンタ初心者に優しいとは言い難いかな…
日本国内でのユーザーが多くはなさそうですから、サポート体制をどう確保するかが大事です。Amazonなどの転売品ではなく、公式サイト もしくは 正規代理店から購入すべきでしょう。
本記事を読んで、Centauri Carbon を購入する場合、以下の記事を参考にしてください。

